美容外科で施術が可能な医療レーザー脱毛に関するQ&Aについて紹介しています。
クリニックでの医療レーザー脱毛とエステでの脱毛の違いや、副作用などについて解説しています。
医療レーザー脱毛では、毛の根元にある「毛乳頭」という細胞を破壊します。この細胞を破壊する行為は、法律で医療行為と定められています。そのため、美容外科や美容皮膚科などの医療機関でしか扱っていません。
対して、医療行為ではないエステのレーザー脱毛は、「光脱毛」呼ばれる出力の弱いレーザー。光脱毛は毛乳頭を破壊せず、ダメージを与える程度のものです。
出力が弱いと効果にも差が出るので、出力の高い医療レーザー脱毛より施術回数が多くなります。
なかには、1度毛がなくなっても、時間の経過と共に毛が生えてきてしまう方もいるようです。
永久脱毛は、米国電気脱毛協会の定義により「脱毛が終了した1ヶ月後の時点で、毛の再生率が20%以下であること」を指します。毛の再生率が20%以下なら、無毛でなくても永久脱毛と言えます。
医療レーザー脱毛は、全ての毛を100%消失することはできませんが、半永久的に脱毛効果が持続します。
施術箇所にレーザーを照射すると、1回の施術で肌がツルツルになります。脱毛は、回数を重ねないと完了しません。徐々に毛が細くなり、生えにくくなるのです。施術は、毛が生え変わる周期「毛周期」に合わせて2~3ヶ月に1回、約6回のペースで行います。約3回の施術で毛が目立たなくなってきます。
レーザーは、黒いメラニンである毛に反応します。日焼けするとレーザーが肌のメラニンに反応し、ヤケドしやすくなるので、施術できない場合もあります。
メラニンに反応するレーザーは、色素沈着が濃いバストトップやI・V・Oライン、盛り上がったホクロ、アザなどには照射できないことも。レーザーの出力が高いので、毛根周辺にダメージを受けやすいのです。
肌質と出力レベルの微調整は、医師がメラニンの含有量を計る機械「色素計」を使って行います。
個人差はありますが、術後は毛穴が赤くなることもあるようです。しかし、時間の経過と共に消失します。
術後は、炎症して色素沈着になるのを防ぐためにも、日焼け止めを塗ってケアしましょう。
レーザーの光は、皮膚の表面から毛包に達する約3~4mmの深さまでしか届きません。赤外線に近いレーザーの光は、紫外線が原因の皮膚ガンになる心配はなく、血管や内蔵にも影響ないです。
医療レーザー脱毛は、人体に影響のない施術です。しかし、妊娠中は痛みに敏感になるため、避けたほうが無難でしょう。出産後は、施術が可能です。
可能です。現在、医療レーザー脱毛でアレルギーやアトピーが悪化した例はないです。
施術当日は、皮膚内に照射熱がこもっています。シャワーは可能ですが、入浴は控えるようにしましょう。肌をこすりすぎないよう、気を付けて下さいね。
ここでは、医療レーザー脱毛の種類について紹介しています。
アレキサンドライトレーザーは、1回の照射時間である0.1秒の間に約20~30本の毛根が処理できます。そのため、短時間で広範囲の施術が可能なのです。
施術中は、冷却ガスや冷却風を使用し、皮膚を冷やしながら照射するので、痛みが少ないです。
このレーザーは、メラニン色素を確実に狙い、少ない回数で効果的に働きかけます。同時に、くすみ、毛穴・肌の引き締め効果や、美肌効果ももたらしてくれます。
ダイオードレーザーは、公的機関であるFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けた、安全性の高いレーザーです。照射面積が広く、素早い照射が可能です。冷却装置が付いているので痛みもほとんどありません。
レーザーが肌のメラニンに吸収されにくいので、メラニンの多い日本人の肌に適した施術法と言えるでしょう。
また、操作がカンタンなので、扱う側にとっても技術に差が出にくいです。
アレキサンドライトレーザーは、黒い部分に大きく反応します。一方、YAGレーザーは赤い部分に大きく反応するレーザーです。深部にある毛細血管に反応し、赤みのある肌を改善させます。これにより、毛細血管が拡張し、肌を引き締めてたるみを解消します。
そのほか、シミやくすみも改善するため、ハリのある肌にしてくれます。
Qスイッチルビーレーザーは、宝石のルビーを使用したレーザーです。
このレーザーはメラニンの吸収率が多く、周囲よりも色の濃い色素に反応して熱を破壊します。そのため、肌の色が濃い方はヤケドする恐れがあり、施術ができません。肌の色素が薄い方には適した施術法です。
そのほかシミやそばかす、あざなどの改善も可能です。